50年以上テレビや舞台で活躍し続ける人気俳優、夏木マリさん。
年齢を感じさせないパワフルな演技とたたずまいは、若者の間でも「かっこいい」と話題です。
常に健康というイメージの夏木マリさんですが、かつては病気を患ったり手術をしたりした経験があったそう。
病気になった当時の様子や手術を行った経緯、また自殺未遂の詳細についてもまとめていきます。
夏木マリが患った病気とは?低色素性貧血と診断された理由も
夏木マリさんは、20代の頃子宮出血(低色素性貧血)で倒れたことがあり、3か月も入院をしたんだそうです。
その理由は、人気上昇による多忙で、芸能人にとってはありがちなもの。
しかし、夏木マリさんの人気上昇は本人の中ではギャップがあったようで、ストレスも大きかったそうです。
どんな症状だった?病気が発覚するまでの経緯
病気が発覚した20代の頃、夏木マリさんは「絹の靴下」などのヒット曲を出し、アイドルとして人気が出ていました。
しかし、夏木マリさん本人は、やっている仕事が本人のやりたいことと離れており、当時の人気について「あまり嬉しくなかった」と語っています。
仕事が増えて多忙で生活習慣も崩れていたところに、それが理想とずれているというストレスもあって病気につながったのでしょう。
低色素性貧血と診断された理由とは?
夏木マリさんは多忙を極めていたころに倒れ、「子宮出血による低色素性貧血」で3か月の入院をします。
低色素性貧血は、「日本内科学会雑誌」によると、鉄分などの栄養不足で悪化しやすくなり、重症化すると輸血なども必要になるとのこと。
多忙から十分な食事がとれていなかったことが、原因になったのでしょう。
子宮出血はホルモンバランスの影響を受けるということなので、ストレスも大きな影響を与えていたと言えそうです。
夏木マリさんは3か月の入院をしたということだったので、輸血が必要なくらい重症化していたのかもしれません。
発症時期や体調の変化について
夏木マリさんが低色素性貧血で倒れたのは、21歳の頃1973年ではないかと思われます。
当時、夏木マリさんが目指す姿としていたのは、アメリカのロックシンガーであったジャニス・ジョプリン。
本日はジャニス・ジョプリン #JanisJoplin のお誕生日🎂
— Groove (@Groove71749969) January 19, 2025
ジャニスさん、丸いメガネが似合いますね〜👓 pic.twitter.com/R1EZUjDtZl
アメリカのカルチャーが変化していく中での、象徴的なシンガーとして人気を博していました。
そんな夏木マリさんでしたが、実際は清純派アイドルとして売り込まれ、名前を変えるなどの経緯を経て、正統なアイドルとして人気が高まっていきます。
ロックシンガーを理想としながらもアイドルとして活躍する、その現実にはギャップがあり、自分が何をしたいのか分からなくなっていたとのこと。
20代後半はヤケクソで、ブランド品を買い漁って、毛皮のコートに外車を乗り回し「イヤーな芸能人」になっていたそうです。
「羽振りだけはよくて、ブランド品を買い漁って、毛皮のコートに外車を乗り回すみたいなイヤーな芸能人(笑)。とにかく20代後半はヤケクソで、ジャニス・ジョプリンのように歌いたいと思う理想と、現実とのあまりのギャップに自分が何をしたいのかもわからなくなっていましたね」
クロワッサンHP
当時の夏木マリさんの葛藤とストレスがよく伝わっていきますね。
それが体調にも影響を与え、低色素性貧血という病気の形で表出したのでしょう。
夏木マリは手術を受けていた!病名や治療経過まとめ
夏木マリさんは2025年現在73歳ですが、2年前の2023年の12月に手術を行い、両足に人工関節を入れたことを明かしました。
高齢での手術は、身体に負担をかけるものだったと思われますが、これからも舞台で活躍し続けるための選択だったそうです。
手術を受けるに至った病名と原因
夏木マリさんは50年以上舞台を中心に活躍してきたため、股関節にはかなりの負担がかかり続けていました。
それにより、股関節がすり減り、手術前には杖なしでは歩けない状態にまでなっていたそうです。
「東京ヒップジョイントクリニック」の医師によれば、人工股関節置換術は変形性股関節症や関節リウマチによる股関節痛などが悪化したときに受ける手術。
痛みなどで正常な動きができなくなった時に、関節を人工的なものに変えることで、再度動けるようにするためのものです。
患者の体力があれば、80代、90代でも手術を受けることが可能だということ。
手術はリスクを伴い、身体への負担を強いるものではありましたが、夏木マリさんは舞台に立ち続けたいという強い願いがあって、手術を決断したそうです。
手術はいつ?入院期間や回復までの道のり
手術は2023年12月に行われ、損傷した関節を取り出し、チタン製の人工関節が埋め込まれました。
歩行できるまで8か月と伝えられていたものの、舞台「千と千尋の神隠し」を控えていた夏木マリさんは、3か月での復帰を目指してリハビリを開始しました。
舞台に必要な動きを取り戻すために、ヒールのある靴を履いてトレーニングすることもあったそうです。
かなり自分を追い詰めながら、リハビリに励んでいたことが分かりますね。
闘病生活を支えた周囲との関係
夏木マリさんは、術後まもなくでリハビリをしている状態でありながらも、舞台の出演のために稽古にも参加していました。
稽古中、立ち上がったり座ったりなど、股関節に負担がかかってしまう時には、共演者の助けを借りるなど、周りと協力しながら行っていたそうです。
かなり苦しい期間であったことが推測されますが、舞台への熱量と周りへの信頼によって、回復していったことが分かりますね。
夏木マリが語ったいじめと自殺未遂
夏木マリさんは、かつて撮影の現場でいじめを受け、自殺未遂をしたことがあると明かしていました。
撮影の現場は様々な立場の人が集まる場所で、仕事と今後のキャリアに直結する場です。
タフなイメージのある夏木マリさんを追い詰めたのは、どんないじめだったのでしょうか。
いじめの内容
夏木マリさんは、いじめの内容について詳しいことは明かしていませんが、ある映画の撮影中に、「人格否定されるようなこと」を受けていたそうです。
2017年公開ドラマの記者発表時、「芸能生活で起きた確執は?」という記者からの質問に、夏木マリさんと一緒に出席していた秋吉久美子さんが、当時ありがちだった現場でのエピソードについて詳細に明かしていました。
秋吉久美子さんは、とあるきっかけから、現場の誰からも挨拶をされなくなるということがあったそうですが、幸いにもその出来事がふてくされていたその時の役にはまり、結果的にその作品で多くの賞を受賞。
しかし、夏木マリさんはそのエピソードに対し、「いじめ・しごきに対して、私はしょんぼりする」と言っており、臆病で傷つきやすい性格を明かしていました。
夏木マリさんも、いじめを受けていた当時、秋吉さんと同じように無視されたり理不尽にしごかれたりしていた可能性が高いです。
自殺未遂の経緯とその時の状況
ある映画の撮影中に、「人格否定されるようなこと」を受けていた夏木マリさんは、1回「死のう」と思って、ホテルの窓を開けたことがあったそう。
しかし、その時いた部屋が4階で、「これだと死ねない」と思って諦めたそうで、「あれが10何階だったら死んでいた」と語っています。
「ある映画でいじめられ、1回『死のう』と思ったことがあります。これだけ人格否定されたら、もう無理だって」と明かし、「ホテルの4階の窓をバーンと開けたんですが、『これだと死ねない』と思って閉めた。あれが10何階だったら死んでいたかもしれない」と告白。
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それだけ精神が追いつめられるほど、過酷な現場だったということが伝わってきますね。
自殺未遂からどう立ち直った?
当時の自殺未遂の後は、夏木マリさんの人柄や努力を知る、温かい人に支えられて立ち直ったのであろうということが推測できます。
夏木マリさんは自分のことを「わりとドジだし、不器用だし、実はあまりカッコよくはない」と語っていました。
タフでぶれないイメージのある夏木マリさんですが、実は数々の困難に当たり、自殺未遂まで行っていたのです。
そこからどのように立ち直ったかは、「仕事で鍛えられて、人との出会いで救われた」と話していました。
20代は理想と現実のギャップに苦しみ「ヤケクソ」に生きていた夏木マリさんですが、その後は経験のない演劇の世界に飛び込み、努力を重ねてきたことが今のキャリアにつながっています。
その姿に周囲には支えたいと感じた人が、多く集まったのではないでしょうか。
まとめ
今回は、夏木マリが病気になった理由と手術歴まとめ!いじめによる自殺未遂エピソードも!
〇夏木マリが患った病気とは?低色素性貧血と診断された理由も
〇夏木マリは手術を受けていた!病名や治療経過まとめ
〇夏木マリが語ったいじめと自殺未遂
についてご紹介させていただきました。
これからも夏木マリさんの活躍に注目ですね!

